2026年11月、貴店の産直売場はこう攻めなさい!

2026年11月、貴店の産直売場はこう攻めなさい!

 

「11月は販促が難しい。」

販促担当者と話をしていると、このような声を耳にすることがあります。10月にはハロウィン、12月にはクリスマスや年末年始がありますが、その間に位置する11月は、大きなイベントが少なく、売場を盛り上げるきっかけが少ないと感じられるためです。

しかし、生活者の行動を振り返ると、11月は決して購買意欲が低い月ではありません。冬物の衣料を買い足したり、暖房器具を出したり、乾燥対策を始めたりと、「冬を迎える準備」は確実に始まっています。つまり、「買いたいものがない」のではなく、「買うきっかけ」「来店する理由」がまだ十分に売り場でつくられていないだけなのです。

■ 攻め方1:11月は「冬の入口」! 暮らし提案する売場。2020年再確認

11月の中旬は、文化の日を含む連休が終わり、ブラックフライデーにはまだ少し時間があります。この大型イベントが少ない期間を乗り切るためには、「記念日」などを活用した売場づくりが有効です。例えば、11月11日には「鮭の日」「チーズの日」「生ハムの日」など、食品売場と親和性の高い記念日が集中しています。しかし、これらを単に「○○の日」として特売するだけでは、お客様の心は動きません。

重要なのは、「今日はこんな日にしませんか」という提案です。

例えば、「チーズの日」だからチーズだけを並べるのではなく、生ハムやワイン、野菜サラダ、食後のフルーツデザートと組み合わせて「今日は家でゆっくり過ごそう」という食卓を提案する。生活者が自分の暮らしに置き換えて考えやすくなります。「早めの体質改善で風邪対策(ネギ売場にて)」「リンゴは医者いらず」「鍋シーズン開幕~白菜のミルフィーユ鍋」といった提案も、冬の入り口である11月ならではの仕掛けです。これらの小さな提案の積み重ねが、月末商戦への助走となります。

今年11月の曜日並びは「2020年」と同一です。迷ったら2020年時の手帳を振り返っての販促計画が近道かも。

■ 攻め方2:野菜高騰の予感!値ごろ感訴求できる商品構成が勝負の分かれ目

夏~初秋の高温や長雨の影響で全国的に葉物を中心に野菜高騰、品薄状態になっています。規格品は市場でも高値取引なので、生産者さん達も「先ずは市場出荷に」と直売所納品から足が遠のき気味です。

自店で11月消費が大きく伸びる傾向の品群。例えば私は宮城県ですが、しいたけ等の「菌茸類」、白菜、長ネギ、大根、カブ、サニーレタス、セリなどは需要が多くなります。例年需要が多い野菜生産者をしっかり確保(市場に取られず)する人間関係、コミニケーションが日ごろから重要になってきます。

今日は10/11ですが、スーパーでは「白菜1玉600円」「キャベツ1玉398円」「ダイコン1本198円」。11月12月もおそらくこの傾向は変わらず、更に拍車掛かっている事が予測されます。1/2や1/4カットなどでひと手間掛けての小回りが効く、生産者や直売所は良いのですが、「一玉」「一本」勝負の直売所では価格が全面出てしまい、買い控えが起こりがちです。

そういった場合は「ミニ野菜」「小玉」や「規格外」を集めて、競合店との差別化することをお勧めします。特に「ミニ野菜」は播種から収穫まで一般的に早く、例えば「ミニ白菜」でしたら、播種から50日前後で収穫できるそうです。その他「ミニ野菜」では「キャベツ」「ダイコン」「かぼちゃ」「小松菜」「ホウレンソウ」「カブ」「ニンジン」様々な種類があります。11月には間に合いませんが、種苗屋さんを通じて相談してみたらいかがでしょうか。

 

■ 攻め方3:不景気こそチャンス! ギフト商品・予約販売の準備を急げ

「ご褒美消費」「おすそ分け消費」。帰省客や観光客が立ち止まる売場演出

12月のギフトや予約販売を計画されているなら、今年は大きなチャンスです。不景気で財布の紐が固くなる時代だからこそ、「ご褒美消費」や「おすそ分け消費」が伸びる傾向にあります。

11月後半になると、「今年も頑張ったな」「寒くなってきたし、家でゆっくり過ごしたい」といった心理から、「少し良いもの」が動き始めます。11月後半からスーパーや百貨店でも、「いい肉の日(11/29)」「ブラックフライデー(11/27)」を起点に、すき焼き用のお肉や、少し贅沢な商品が提案されています。直売所でも産直野菜や果物、加工品などのご当地ギフトやお帰りなさい消費(年末年始)の需要があるはずです。

重要なのは、これらの需要を取り込むために、11月早めの段階で生産者さんらに企画の声掛けをして内容を取りまとめ、予告POPやサンプル品の掲示、予約早割り特典などの販促活動を準備しておくことです。12月に入ってから慌てて準備を始めては、せっかくのチャンスを取り逃がしてしまいます。また、宅配便会社に企画内容と期間を連絡して、運賃割引の相談するのもこの時期です。

■ おまけ: クリスマス・年末年始イベントの早期演出は控え、計画だけは早めに!

直売所の場合、クリスマス販促を早く始めすぎるのも考えものです。11月前半は、生活者の気持ちはまだ「冬の始まり」にあります。クリスマス一色の売場よりも、「節約」「初鍋」「防寒」といった今の暮らしに寄り添ったテーマの方が共感を得やすくなります。

だからこそ、11月は「12月を見据えた販売計画と販売準備」の期間と位置づけましょう。但し、クリスマス関連や年末年始のイベントについては、時期と内容、担当だけでも計画を立てておくことが重要です。

11月は、単なる「谷間の月」ではありません。月末商戦への助走期間であり、12月のビッグイベントに向けた準備期間でもあります。店頭、チラシ、SNSなど、すべての販促媒体で「今週は何を伝えたいのか」を明確にし、一貫性のある発信で11月商戦を勝ち抜きましょう!

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