2026年9月、貴店の産直売場はこう攻めなさい!
―「安売り」ではなく、9月の財布を動かす販促カレンダー―
9月の産直売場は、「秋だから秋野菜を並べる」だけの単純販売では売上は作れません。
8月のレジャー・帰省などによる消費の反動で、9月はお客様の財布が慎重になりやすい時期。一方で、彼岸、新米、シルバーウィーク、敬老の日など、「ここでは財布を開く」というタイミングもあります。
だからこそ9月は、
「ケの日は節約、ハレの日は楽しむ」
というお客様の心理に合わせて、売場を変化させることが重要です。
そこで、9月の産直売場を3つの期間に分けて攻略します。
【9月上旬】「安い」ではなく「この農家だから買いたい!」
販促テーマ
「農家さんの価値を売る」
9月上旬は、いきなり価格訴求するのではなく、生産者の「人」「こだわり」「栽培方法」を前面に出します。
例えば、
「朝採りだから、今夜がおいしい!」
「この畑で○○年。○○さん自慢の○○です」
「甘くなるまで畑で待って収穫しました」
など、スーパーの一般商品では伝えにくい情報をPOPにします。
ここで活用したいのがAIです。
スタッフさんから生産者さんに簡単な質問をして、その回答をAIに入力。
「この生産者の強みを3つ整理して」
「お客様に伝わるコトPOPを作って」
と指示すれば、スタッフだけでは思いつかなかった販促コピーを短時間で作ることができます。
定番の簡単プロンプト(指示文)を準備しておけば直ぐ出来て、喜ばれます。
POP
「安いから買う」ではなく「この人が作ったから買う!」
イベント
「生産者さんイチオシ!今週の産直おすすめ」
毎週3~5名の生産者をピックアップし、顔写真やコメントと一緒に紹介します。
生産者への依頼
- 今月の「イチオシ商品」を1~2品選んでもらう
- 栽培のこだわりを一言で教えてもらう
- おすすめの食べ方を聞く
- 9月の出荷予定数量を確認
- 高温・天候不良による出荷への影響を確認
「商品」ではなく「生産者」を売場の主役にすることがポイントです。
【9月中旬】防災+残暑+秋を「つなぐ」
販促テーマ
「もしもの備えも、毎日の食卓から」
8月の自然災害の記憶が新しい9月。
ここでは防災用品だけを並べるのではなく、産直商品の強みを活かして、
「いつも食べるものを、少し多めに」
というローリングストック(備蓄品)を提案します。
日持ちする米、乾物、漬物、加工品、缶詰などをまとめ、
「防災にも、普段の食卓にも!」
という売場を作ります。
同時に、9月中旬は「夏」と「秋」が混在する時期。
暑い日は冷たいメニュー、涼しい日は温かいメニューを提案できるよう、二刀流の売場を意識します。
POP
「まだ暑い?もう秋?今日はどっちを食べる?」
イベント
「産直応援!ローリングストック提案」
さらに、
「地元の農家さんを応援しながら、もしもの備え」
というストーリーにすると、単なる防災売場とは違った産直らしい企画になります。
生産者への依頼
- 9月後半の出荷可能数量を確認
- 台風・高温・雨などによる出荷リスクを確認
- 新米の出荷開始時期を確認
- 彼岸向け商品の出荷予定を確認
- 加工品・保存性の高い商品の在庫を確認
特に重要なのは、「売場で売りたい商品」と「実際に納品できる数量」を一致させること。
販促企画を先に作り、後から商品を集めるのではなく、生産者と出荷計画をセットで作ることが重要です。
【9月下旬】「新米・彼岸・ご褒美・ギフト」で財布を開かせる!
販促テーマ
「9月最大の売上チャンスを逃さない!」
9月後半は、彼岸、シルバーウィーク、敬老の日など、人が動く機会が増えます。
ここでは「商品を売る」から、
「9月後半をどう過ごすかを提案する」
へ発想を変えます。
例えば、
- 新米を楽しむ
- 家族で秋の味覚を楽しむ
- 敬老の日に産直ギフト
- 彼岸のお供え・手土産
- 会えない友人、親戚へ宅配ギフト
- 連休に家族でBBQ
- 地元食材で秋の食卓
などです。
POP
「9月後半は、ちょっと贅沢。」
「新米で、ご褒美ごはん。」
「大切な人に、地元の味を贈ろう。」
イベント
「新米フェア」
「秋の味覚まつり」
「産直ギフト提案」
「シルバーウィーク家族応援フェア」
などを、単発ではなく連続企画として展開します。
生産者への依頼
- 新米の納品数量・納品日を確定
- 彼岸向け商品の増産を依頼
- ギフト対応可能商品の確認
- 連休期間中の納品可能日を確認
- 人気商品の追加納品体制を確認
- 月末の秋本番商品への切り替え準備

9月産直販促カレンダー
| 時期 | 売場テーマ | POP | イベント | 生産者への依頼 |
|---|---|---|---|---|
| 9/1~10頃 | 生産者の価値 | 「この人だから買いたい!」 | 生産者イチオシ企画 | 強み・こだわり・出荷量 |
| 9/11~15頃 | 防災+日常 | 「いつもの食材を、もしもの備えに」 | ローリングストック | 保存商品・出荷リスク |
| 9/16~20頃 | 夏→秋 | 「今日は夏?秋?どっちを食べる?」 | 秋の食卓提案 | 秋商品の出荷計画 |
| 9/19~23頃 | 彼岸・連休 | 「家族で楽しむ秋の味覚」 | 秋の味覚・彼岸フェア | 新米・彼岸商品 |
| 9/24~30頃 | 秋本番 | 「新米で、ご褒美ごはん」 | 新米・産直ギフト | 月末~10月出荷計画 |
9月の売上を伸ばす「3つの原則」
9月の産直販促で忘れてはいけないのは、この3つです。
① ケの日は「お値打ち」
毎日の食卓には、手頃で使いやすい商品を。
② ハレの日は「価値」
新米、彼岸、ギフト、ご褒美、イベントでは、価格よりも「楽しさ」「特別感」を売る。
③ 販促と納品をセットにする
「売りたい商品」を決めたら、必ず生産者に、
「いつ・何を・何個・どのタイミングで出せるか」を確認する。
これを徹底するだけでも、売場の「売りたい」と生産者の「出せる」のズレが減ります。
9月は「秋を待つ月」ではない
9月の産直売場で大切なのは、毎日同じ売場を続けないこと。
上旬=生産者の価値を売る
中旬=防災と日常、夏と秋をつなぐ
下旬=新米・彼岸・ご褒美・ギフトでハレの日を作る
そして月末には、迷わず秋本番へ。
産直の強みは、単に「新鮮な野菜がある」ことだけではありません。
「誰が作ったのか」
「どう育てたのか」
「どう食べるのか」
「地域でどう楽しむのか」
まで伝えられることです。
9月は、この強みを最大限に活かす月。
「商品を並べる」から「買う理由をつくる」へ。
2026年9月は、産直の秋を待つのではなく、売場側から積極的に仕掛けていきましょう!

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